昨日、職場の同僚女子(アラサー、既婚、Aクラス)と国際Aマッチをした。


結果を一言で表すなら「惨敗」だ
しかし、俺は敗北から学び、強くなりたい。
ここに、試合の過程を記す。



1 出会い ~Aフェーズ~



彼女は職場のヒロインだ。


今の仕事を始める前は、航空会社でCAをやっていたらしい。彼女に狙いを定めた俺は、職場の給湯室などに彼女が一人で居るときなどを狙って、雑談を仕掛けたのがファーストコンタクト。何度か雑談を重ねた後、「君のことがもっと知りたいから、二人で会って話したい。」と直接法で伝えた。


しかし、彼女はガードが固い。Reluctantな印象を受ける。なので、「すごい素敵なカフェを見つけたんだ。君と一緒に行きたい。」という「スターバックス」ルーティンを使って、笑いをとってリラックスさせた。そして、カフェという敷居の低さもあり、「Its OK」という返事をもらい、「後でメールするね」と言ってその場を後にした。


少し時間を置いて、職場のメールにメッセージを送り、プライベートの連絡先を聞き出した。しかし、その際も、彼女の連絡先が書いてある「緊急連絡網」を添付して送ってくるという塩反応



その後、何度かメッセージを交わしてアポをセットした。


メッセージのやりとりでも、Reluctantな印象を崩せず、本当はプロトコルの店を使いたかったのだが、額面通りに、職場の近くの「スタバアポ」になってしまった。



当日朝、「今夜楽しみにしてるね」とメッセージを送るも、「You should not」という返事が来て、試合開始1時間前には、「Are we pushing through?」というメッセージが送られてきた。正直、ここまで脈なしの印象を受けるなら、キャンセルしてストナンに行こうと思ったのだが、所長の女子大生スタバトールラテ760円事件を思い出し、スタバだろうがレストランだろうが、恋愛工学を実践してシュート打つのみと決意し、スタバデートに臨んだ。



(アトラクションフェーズ未了の状態で、アポを敢行する意味はあるのだろうか。)



そして、スタバデートがキックオフ。



2 アポ ~Aフェーズ及びCフェーズ~


彼女が10分ほど先に店に着いており、対面型のソファー席に座っていた。俺はとりあえず対面に座ったが、まず、スタバの店内がうるさ過ぎて声が聞き取れない。これをうまく活かし、対面だったのを、ポータブルな椅子を活用して、L字型にアレンジすることができた。「店内がうるさくてよく聞こえないから、近くいっていい?」ととてもスムーズな移動となった。


そして、会話は「来てくれてありがとう!てか、会社で会った時よりも3倍かわいくなってるよね!」でスタートし、笑いをとって緊張をほぐす。彼女はまだオーダーしてなかったので、俺が二人分の飲み物を買ってきた。合計760円くらいだろう。


最初はお互いの仕事の話を軽くして、俺は自分の仕事に対する情熱をスーパーサイヤ人の炎と共に伝えた。それから、普段しているスポーツ・運動の話から、学生時代の部活の話に移行。初恋の話、好きなタイプの話に繋げていく。これは、お酒が入っても入っていなくても今までと同じ流れ。


ただ、ラポールが形成されている実感が無い。ミラーリングなどの技術的な対応にも気をつけているのだが。初恋やタイプの話をしても、ディープな部分まで落ちていかない。まるで騙し絵を進んでいるような会話だ。



俺は、流れを変えるため、ここで好意を伝えた。職場で話せて君のことをもっと知りたいと思ったこと。こうして会えて話せてとても嬉しいこと。顔だけが整っている子が多い中で君からは強いエネルギーと深い哲学を感じること(「ザ・ゲーム」のパクリ)。だから、もっと君のストーリーを知りたい。


そして、3つの質問ルーティンを使い、感情面に訴えていく。君がHateしていることは何。君自身のProblemは。そして日本人との恋愛について、聞かせてほしい。


感情にフォーカスした会話は良い。ある程度の和みを感じることができた。そして、俺は「君のことをとてもAttractiveだと思っている」と伝えた。



すると、彼女は真剣な表情になり、結婚していて旦那がいることを俺に伝えてきた。だが、これは事前情報として得ていたので、「旦那が10人いても、彼氏が100人いても驚かないよ」と準備していた回答を余裕ぶっこいて返す。さらに、少し旦那の話を聞いたあと、旦那さんは優しくてとても良い男だと思うよ、旦那を肯定する発言をかます。


さらに、「ボーイフレンドクラッシャー」を活用し、今の旦那のタイプ、今まで付き合ってきた男性のタイプ、理想のタイプなどを比較させ、今の愛情・関係は決して未来永劫に保証されているものではないことを潜在意識に訴えていく。


しかし、彼女は旦那のこと、周囲の目(こうして国際Aマッチに臨んでいることが周囲に知られたらネガティブに受け取られると言っていた)という建前に終始して、ディフェンスラインは堅い



難しい。



ここでフィジカルプレイ(建前とのやりとりはやめて、雌豚に働きかける)に持っていく手も考えたが、ラポールやIoIが感じられない、スタバで既に2時間経過していることを踏まえ、一度仕切り直す必要があると考え、美味しいレストランを知っているから来週食べに行こうと伝えた(プロトコルの店)。


しかし、旦那や周囲の目があるからグループでなら行けるとの回答。グループではなく、「二人きりで行きたい」と伝えると、同様の主張の繰り返し。



ここからどう展開する?



俺はBeforeSunriseのルーティンをトライしてみた。


10年後、15年後を考えてほしい。お互い年をとって決して若くない。俺はこの国にもう居ないだろうし、君も今の会社で働き続けているのかお母さんになっているのか、将来のことは誰にもわからない。もしかしたら、君の結婚生活はその他大勢のように退屈になり、旦那の愚痴を言って過ごしているかもしれない。そんな時、君はふと思い出すんだ。ずいぶん前に、日本人の同僚の男性が私をスタバに連れて行って、口説いてきた。私は、旦那のことや周囲の目のことを気にして、彼のオファーを断ってしまったけど、あそこで彼ともっと深い中になっていたら、自分の人生が少し違ったものになったかもしれないって。お互い人生は一度きりだ。だから、来週レストランに行こうよ。It will be funI believe it will be fun



彼女はとても砕けた柔らかい笑顔を見せてくれた。とても可愛かった。そして、それでもポジティブな返事をすることはなかった。



俺は、フィジカルプレイを敢行しない以上、もはや打つ手はないと考えて、君の考えを尊重するし、プッシュするつもりないと伝え、普通の雑談に戻した。


そして、これ以上会話を続けるのはサンクコストだと考え、解散してソロストに行くことを考えた。しばらく雑談してから、彼女にタクシー配車アプリで車を呼ばせた。彼女を見送ってから、自分は別途モールにストナンに行くつもりだった。


しかし、配車アプリのシステムの不具合で全然車が掴まらない。俺はもうその時、話半分に聞きながらTwitterを触っていた。不思議と、既存もいるし、ストナンもするから、ギラつく気が起きないものだ。早くも心の中でストップロスをしていたからだろう。


それで本当に全然車がつかまらなかったので、小一時間ほど雑談したあと、こうして待っていても時間もったいないし、配車アプリ以外で移動するのも、遅い時間で良くないから、すぐ近くにいる俺の知り合いを呼んで、そいつに俺と一緒に家まで送っていかせると提案。


彼女は俺と会っている事実を公にするリスクを減らしたいのか、この提案も乗り気でなかったが、本当に車が掴まらないので、俺の知り合いを呼んで、車で送っていくことに。そして、車内では彼女の気にしているリスクを尊重し、一言も会話せず、彼女の家の近くでおろして、俺は帰路についた。


俺が圧倒的に引いた態度をとっていたからなのか、彼女はとても悪い気になったらしく、帰宅後に無事についたよ、ごめん、そしてありがとう、とメッセージと電話をしてきた。結局、遅い時間になってしまったので、ソロストに行く時間もなく、帰路についた。



惨敗の試合だ。
(結局、フィジカルなシュートを打たなかったのが心に残った。)



●反省と考察

(1)アトラクションフェーズ未了の状態で、アポを敢行する意味

まず、脈アリサインの確認が最初からほとんど出来ていなかった。ここでアポを敢行した是非を真剣に考える必要がある。俺は好意を伝えて直接法でアポを打診したが、彼女は同僚だから無下に断れなかったのではないか。彼女のボランティア精神に基づくアポであった可能性も高い。アポには、時間、お金、気力、体力を使うので、確度が低いアポには臨まない見極めも重要だ。ただ、ピッチに出ている絶対数もまだまだ少ないので、数をこなすという観点からは良かったかもしれない。彼女との試合は、今後のゴールのための一つのサンプルになっただろう。Failure is part of the game.


(2)フィジカルなシュートを打たなかったこと

俺はハンドテストすらしなかった。口頭での探りで、実現可能性がほとんど否定されていたし、無理矢理フィジカルな接触を試みて彼女かネガティブな気持ちになること、今後の職場での仕事関係を考えると、強行突破する合理性は無いと判断した。これは、言い訳なのか?どんな相手でも、ハンドテスト、キストライをすべきなのか?サウザーさんが言う「建前」と「雌豚」の、「雌豚」へもギラつく必要があったのか。ひとつ言えることとすれば、これがストナンからのアポだったら、シュートを打っただろう。職場の同僚という関係が、シュートを打たない言い訳に転嫁されてしまった。



うまくまとまった文章が書けていないが、昨日の試合はこんな感じだ。
着実にレベルアップはしているはず。まだまだ戦いは続いていく。