今日は日曜日。仕事はお休みである。


妻はソファーでだらしなく昼寝し、娘はアイスクリームを食べながらYoutubeでヒカキンのゼルダの伝説ブレスオブザワイルドの実況動画を見ている。


来月、久しぶりに日本に帰国する予定だ。そして、帰国時の諸々の動き方を確認するために、電車の移動時間を調べようと、Yahoo!路線情報のブラウザ画面をパソコンで立ち上げた。


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Yahoo!路線情報を立ち上げたのは1年半ぶりくらいである。今は日本国外に住んでいるので、普通に生活していてYahoo!路線情報を使う場面など無いから当たり前なのだが。


画面を立ち上げて、東京勤務時代にいつもやっていたように、出発と到着に駅を入力していく。


すると、急に視野が狭くなり、胸が苦しくなった。そう、パニック発作や不安発作が起こる予兆・前兆のあの感覚に襲われた。


俺は入力するのをやめ、画面を閉じた。そして、ソファーに移動し、少し横になり一息ついた。



なぜ、今、前兆が来た?



導き出された結論は、鬱病で様々な身体症状に苦しみ悶ていた東京勤務時代を、身体はしっかり覚えているから、ということだ。


東京勤務時代は、当たり前だが、こうした電車の乗り換え情報を使わない日は無い。次の電車がいつくるのか、訪問先の最寄駅まで行く最適な動線は何か。俺にとって、東京勤務時代は、Yahoo!路線情報は仕事をするうえでのインフラツールのひとつだった。


当たり前だが、今は国が違うのでYahoo!路線情報は使わない。だから、身体は正直に反応したのだ。東京勤務時代と同じことをする、すなわち、鬱病時代へ戻るのかと、俺に警報を鳴らしたのだ。だから、身体症状を出して、俺にYahoo!路線情報を操作させないようにしたのだろう。


身体は痛みを覚えている。
それだけ辛い思いをしてきたということだ。



でも、よく考えてほしい、自分の身体よ。



今は仕事とは全く関係ない流れの中で、休暇の過ごし方で、移動時間を調べてるだけだ。鬱病時代と同じ仕事をしに戻るわけでもなく、鬱病を発症したあの環境に立ち寄るわけでもない。だから、大丈夫だよ。今の前兆は、合理的な反応ではないよ。そんなに、そんなに警戒しなくて大丈夫だ。


俺は腹式呼吸をして、自分の身体を落ち着かせた。そして、認知の歪みに配慮しつつ、再びYahoo!路線情報を立ち上げ、とうとう移動時間を調べるという目的を達成した。そのときには、もはや前兆は出現しなかった。


これからも、こうした些細なことで、急に体調が苦しくなることはあるだろう。


そんな時は冷静になって、原因を考えて、自分の身体に納得してもらう必要がある。


ここでアクセルを踏み切って強行突破してはいけない。モヤモヤを感じたり、体調不良を感じた時は、一度手を止めて、ノートに想いの丈を書いて分析し、冷静に合理的に対応しよう。ほとんどは認知の歪みから発生している体調不良なのだから。



そう、俺は今でも心の病と共存しているのだ。