4月7日(火)。
心療内科を受診した私が処方してもらった薬の1つが「リーゼ」である。実は、私が過去に会社からのパワハラによって適応障害・発達障害を発症した際にもこの薬と、次回紹介する「ミラドール」を処方されていた。処方箋の説明書きによると、リーゼはこのように書かれている。


●「リーゼ5mg」(1日3回服用をとのこと。)

不安や緊張を和らげる、心理的な要因による体の不調を改善する、入眠を助ける薬です。脳に働き、神経の興奮を抑える物質(GABA)の働きを強めます。(なお、注意書きとして、眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、車の運転や危険な作業は避けてください、とあった。)

リーゼ


なお、自分が飲む薬については、どのようなものなのか、どのような副作用があるのか、などを調べるのはイロハのイである。私はインターネットを使って、リーゼについて調べてみることにした。(「せせらぎメンタルクリニック」、「このブ・ロ・グは知識をシェアするブログです♪」、「gooヘルスケア」等参照の上、以下を作成した。)


①リーゼの強さについて

リーゼは、抗不安薬の中では効果が弱く、不安を取る力(抗不安力)は最弱クラス。効果が弱いため、副作用も弱く、安全性が高い。

②リーゼの適応について

・心身症(消化器疾患、循環器疾患)における身体症候

・不安、緊張、心気、抑うつ、睡眠障害、不安神経症,パニック障害、更年期障害

・自律神経失調症におけるめまい、肩こり、食欲不振

・麻酔前投薬

に適応があるとのこと。また、軽い筋弛緩作用(筋肉をほぐす作用)もあり、ストレスが原因で生じた肩こりや頭痛などにも効果が期待される。

③リーゼが向いている人について

リーゼは、穏やかな抗不安作用を持つため、軽度の不安、抑うつ、緊張などを持つ方に向いている。また、それに伴う肩こり、頭痛などの身体症状の改善にも役立つ。

④リーゼの効能期間について

リーゼは、半減期(≒おおよそのおくすりの作用時間)が5~6時間程度。一回服薬したらだいたい5~6時間で効果がなくなる。また、効果発現時間(薬の効果が出てくるまでの時間)は10~20分、効果のピークは服用後1時間。

⑤リーゼの作用機序
リーゼは「ベンゾジアゼピン系」という種類の抗不安薬。リーゼに限らず、ほとんどの抗不安薬はベンゾジアゼピン系に属する。ベンゾジアゼピン系は、GABA受容体という部位に作用することで、抗不安効果、催眠効果、筋弛緩効果、抗けいれん効果を発揮する。リーゼは、「軽い抗不安効果」「非常に軽い筋弛緩効果」「非常に軽い催眠効果」「抗けいれん効果はほとんどない」と分析される。


つまり、リーゼは数ある抗不安薬の中では随分と弱い薬のようだ。先生としては、まずは最弱クラスのリーゼから試してみて、様子をみたいとの思惑があるのかもしれない。しかし、最弱クラスといっても、私はこのリーゼに随分と助けられることになる。特に、不安(ストレス)から来る胸の苦しさや全身の緊張、頭のかなぐりなどを緩和してくれているのは間違いない。


次回はミラドールについて説明する。


追記:リーゼには依存性があります。私は現在リーゼを減薬中ですが、依存性があるために一気に抜くことはできず、1日10mg(2錠)→7.5mg(1錠と0.5錠)→5mg(0.5錠×2)→2.5mg(0.5錠)と段階的に減らしています。先生いわく、抗不安薬はあくでも一時的な不安を和らげる薬であって、治療薬ではないとのこと。リーゼを服用する際には依存性にも十分注意してください。