先日、新規のゴールをした。


彼女はアラサーで、大手製薬会社のオフィスの受付をしている。Bクラス。ふわっとした雰囲気が可愛らしく、ゆるやかな時間が流れ、一緒にいてとても落ち着ける相手だった。


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出会いのエンジンとなったのはマッチングアプリ。マッチしたあと、一度お茶をした。いわゆる面接というものだ。





面接の様子から、向こうの食いつきは良かったので、Aフェーズはしっかりとクリアしている手応えがあった。

とにかく、礼儀正しく、謙虚な子で、LINEのやり取りもとても丁寧であり、1日1往復くらいのラリーを重ねつつ、アポに至った。


諸事情があり、初めての街でのアポ開催となった。便宜上、この街でアポを開くことが今後増えていくことが予想されるので、事前に1日を費やし、足を使って街をリサーチした。

まず、アポを開くに相応しいお店のリサーチ。L字、横並びの席であり、価格はリーズナブルで、雰囲気もそこそこのレストランを複数確認していく。大体の目星は週刊金融日記の投稿を参考にした。巨人の肩に乗らせていただいた。


そして、ホテルまでの動線。藤沢所長はもちろん、チバさんも最近のメールマガジンで説いていたが、立地・動線が何より重要である。アポの候補となるレストランからホテルまでの動線をしっかりと自分の足を使って確認する。キススポット、CTスポットも確認。また、ホテルが満室だった場合を想定し、複数の代替先ホテルにも目星をつけておく。




2軒目に相応しいバーを見つけることができなかったので、それは今後のリサーチの課題となった。

アポの開催場所が決まれば、次はメニューと座席をリサーチする。メニューはぐるなびや食べログやレティーなどを使って、事前に何を頼むのかイメージしておく。席もお店に事前に電話して、カウンターの端を予約してもらう。本来は、一度リサーチのためにお店を下見に行くのが良いのだが、予算と時間的に叶わなかった。


次は、時間配分である。開始時間、レストラン退店目標時間、ホテルINOUT時間、解散時間、ロスタイム、これを紙に落とし、ロジスティクスのイメージをしておく。アポが始まれば、今までどおり、Cフェーズを行い、適切なタイミングでSフェーズシフトするのみである。




さぁ、アポが始まった!


カウンター席で、ワインで乾杯して、お互いの仕事の話、学生時代の話、初恋の話、などをじっくりとしていく。基本は傾聴と共感と肯定である。自分から余計なことをべらべらと話す必要はない。


彼女はとても自己肯定感の弱い子だった。自分に自信がなく、周りに流されやすいタイプだ。今まで付き合ってきた男とも別れなきゃダメとわかっているのにズルズルと関係を続けてきたそうだ。自分を否定するような発言も見られた。

俺は、そんなことはないよ、今日たくさん話してめちゃくちゃ頑張ってる努力してる子だってことがわかったし、それに自分の気持ちにいつも素直な子なんだなって思った。流されるっていうけど、自分の感情に正直だっただけだよ。俺は、そういうところが好きだと思うし、俺も自分の感情に正直なタイプだから、君と一緒にいて居心地が良い、と伝える。


そして、想定時間どおり退店し、ハンドテストをクリアして少し歩く。ホテルまで徒歩数分。イルミネーションの素敵な道だ。

そこに人目の無い空いたスポットがあるので、そこまで行き、キストライして成功。再び歩き、想定していたホテルの前まで来たときに「ちょっと休憩していこうか」でホテルIN。彼女は「えっ?ちょっと?」と言いながらも一緒についてきた。流されやすい子なんだろう。


その後、ホテルの中でほぼノーグダでゴール。「今日全然するつもりじゃなかった」「紳士だと思ってたのに」「普段だったら絶対してなかった」などと、「もにょもにょ」と彼女は言っていたが、我々は彼女の行動だけを見れば良いということを知っている。そして、もにょもにょ言っていたとしても、自信と情熱で包み込めば良いということは、先輩が教えてくれていたとおりだ。ウルフオブウォール・ストリートのペニー株を買う前にもにょもにょ言っていた顧客と同じである。


最終的には彼女はとても喜んでくれ、幸せな雰囲気のまま駅の改札で別れた。今もしっかりとLINEのやり取りは続いている。




●反省と振り返り
・ロジの確認の重要性
事前に入念にロジを確認したのは良かった。当たり前といえば当たり前なのだが、こういう基本を絶対に疎かにしてはいけないと思う。ただ、2軒目に相応しいバーの当たりはついていなかったので、1軒目で仕上がらなかったときに備えて2軒目のバーを動線上に探しておく必要があるのが今後の課題である。


・ホテルへの誘い方
レストランを出て散歩してすぐホテルがあるので、当然のように「少し休んでいこうか」というトーンでシフトすることができた。かつては、ホテルまではタクシーでないと移動できないロジを組んでいたのだが、今回のように無駄のない時間感でホテルに誘うことで彼女も意表を付かれて自然とINした可能性がある。今後は十分なグダ崩しを準備するのも忘れずにいきたい。


・彼女の性格
彼女は本当に流されやすい、押しに弱い女性なんだなということを感じた。相手に対して自分の意見をはっきりと主張するということに臆病な子だも思った。攻略しやすいなどと言うつもりはないし、俺に心を開いてくれた彼女には感謝している。これからもたくさん会って、彼女に少しでも自信をもってもらえるよう、努力したいと思う。




プロトコルが完成すれば、あとは繰り返し試行回数を重ね、Aクラスの高みに登っていくだけである。


日々厳しいこともあるが、続けていきたい。