Youtuberとしても活躍されている、株式会社div社のまこなり社長が、メンタルが壊れる危険な考え方ワースト5という動画をリリースした。


○【絶対禁止】メンタルが壊れる「危険な考え方」ワースト5



認知の違い(物事の受け止め方の違い)で、人生が全く違う方向に進んでいく、人生が悪い方向に行ってしまう危険な考え方がある、ということをわかりやすく説明している動画である。


視聴したところ、納得できることが多かったので、ブログでまとめておきたいと思った。


同じ事象でも、認知の違いによって、悲劇にも喜劇にもなる。



自分の認知を、メタ認識できるようになれたら、俯瞰して見ることができたら、メンタルヘルスに極めて有効だ。




認知行動療法の実践




では、まこなり社長が紹介した5つを紹介しよう。なお、本動画は、デビッド・D・バーンズの“認知の歪み(推論の誤謬)”が参考になっている。


デビット・D・バーンズの10種の認知の歪み(偏り)



●一時が万事、悲観的に考える


一回や二回の失敗を受け、これからも失敗するに違いないと決めつけることである。


大野裕先生の『はじめての認知行動療法』で誤った自動思考と紹介されている、思い込み・決めつけ、先読み、だろう。




一回や二回の失敗を理由として、将来の失敗も予期し、悲観的に考えてしまう。


人生、自分でコントロールできないことが山ほどある。だからこそ、自分ができることを主体的に考えていく必要がある。


しかし、一時が万事、悲観的に考える状態にハマっていると、未来に対して悲観的になり、行動できなくなってしまう。


この状態を打破するためのアクションプランは「構造思考」である。


構造思考とは、人生のありとあらゆることは、行動と運で引き起こされているルーレットのようなものと考えること。


ルーレットであれば、赤黒のうち、どちらかの色が永続的に続くことはあり得ないということが理解できるだろう。ルーレットのフィールドを俯瞰で見れているからだ。


一回二回の失敗で、これからも失敗すると決めつけるのは、視野が狭くなってしまっている証拠。状況を俯瞰的に見れていない。


失敗がどんな構造で起きたのか俯瞰で見ることが大切である。




●ネガティブラベリング


自分にわかりやすいネガティブなレッテルをはってしまうこと。誰でも長所・短所あるが、短所のラベリングをばかりを繰り返してしまうことだ。


自分は話し方が悪い、容姿が悪い、頭が悪い、学歴が無いなど、さまざまなネガティブのレッテルを自分に貼り続ける。こんなことを繰り返していれば、自分のことを嫌いになっていく。


しかし、短所=長所、ということを忘れてはならない。表裏一体だ。


この場合のアクションプランは、短所が生きるフィールド(環境)を選ぶこと。アスペルガー症候群なら、作業系の仕事の方が得意だろうし、人間関係の構築が得意なら営業や調整系の仕事が良いかもしれない。


まず、自分の短所を長所に言い換えることから始めよう。


トークが下手だ→聞き上手だ、相手の話をしっかり聞ける
友達がいない→自立してる
すぐ怒ってしまう→自分の気持ちに正直




●空気を読みすぎてしまう人


すぐ他人に大してネガティブな判断をしてしまう。上司のちょっとした指摘を気にしすぎる、飲み会での相手の反応を気にしすぎて何も話さなくなってしまう。


こんな時は、環境を変える。自分を変えるより、環境を変えるほうが早い。上司部下が嫌ならフリーランスになるとかが考えられる。


また、空気を読みすぎる人は、事実がわかるまで判断しないことを心がけよう。『反応しない練習』を読むのも良い。




同書は鬱に効く本として紹介しました。


●完璧じゃないとゼロ点だと考える


いわゆる完璧主義。学歴・受験エリートをはじめとした、優秀タイプに多い。少しのミスも許さないタイプ。失敗してはいけないという恐怖観念を持っている。


アクションプランは、日頃からだめな自分をさらけ出す。卑下ではなく、ネタとしてさらけ出すこと。


上司に激詰めされているときも、「いいネタになるな!」とか思っているメンタルおばけもいるようだ。


これは俺も同意なのだが、自分の弱みをさらけ出す方が信頼される。完璧的な人ってとっつきにくいじゃないですか。


愛されるためには、弱さをさらけ出す方が良い。




●人に頼るのは悪だと考えている人


仕事でもプライベートでも自分で抱え込んでしまう。それだと、一人で解決できない問題に直面するたびに苦しくなる。


自分を変えたいのであれば、自分の固定観念を壊す必要がある。


人に頼る=自分の価値がない、という風に考えてしまっていませんか。


人に頼らないといい仕事ができるわけない。いい仕事をしようと思ったら、人に頼るの当たり前。


例えば、学校の先生を私物化して質問攻めしてもいいんじゃないか。相手も、頼られるのが嫌だったら、断れば良い。断る断らない、それは相手の課題。



以上が、5つの特徴である。


共通しているのは、認知が極端になってしまっているということだ。


どうせ失敗するんだ、俺は駄目な人間だ、間違えは許されない、相手にどう思われるだろう、人に頼ってはいけない、などなど。


とりあえずは、自分が極端な認知になってしまっていることに気付こう。気付いたら、良く寝よう。ごはんもしっかり食べよう。そして、筋トレしよう。


気分なんていい加減なもんで、ちょっとしたことで回復するから。



身体を動かしてメンタルも動かそう ~ ”メンタルの切り替えスイッチ”を持つことのススメ ~



最後に、まこなり社長は、認知の歪みを周囲からのアドバイスなどで担保するため、仕事について言えば、週30分でも、すべての業務を上司に相談する時間をルーティン化しよう。



そうすることで、アウトプットを担保できる。


ただ、まこなり社長の提案はけっこう強者の理論なので、簡単に環境を変えたりすることなんてできないと思う方もいるだろうが、環境変えてメンタルが良くなるなら、それに越したことはないはずだ。


認知の歪みに気をつけ、快適なメンタルで日々を過ごそう!