俺が恋愛プレイヤーとして活動をはじめるきっかけとなった本が、藤沢数希所長の『僕は愛を証明しようと思う。』(僕愛)である。






本書を読んで衝撃を受け、恋愛工学を知り、金融日記を購読した。それからフィールドワークを重ね、現在に至る。



はじめて僕愛を読んだのは2016年11月で、4年前である。その時の感想は、「こんなことが現実で起こり得るのか?」だった。


フレンドシップ戦略と非モテコミットにより、自分の今までの恋愛がなぜダメだったのかを理論的に理解できたのだが、実際にナンパしたり、セックストライしたりなど、フィクションとしか思えなかった。


それから、フィールドワークを重ね、初アポの時や初ゴールの時、スランプの時、より高いレベルの女性にアプローチしたい時など、節目節目で僕愛を読み直してきた。



すると、その都度、新しい学びがある。



「単に理論を学ぶだけで恋愛スキルが改善されるわけではない。十分な量の演習をすることにより、はじめて理論が腹に落ち、それをものにすることができる。」



渡辺くんがACSモデルを学んでいる時に上記の表記があるが、これは本当にそのとおりで、十分に恋愛活動を行うことと理論の学習は両輪なのである。


そして、恋愛活動を行えば行うほど、僕愛を読み直したときに新しい学びや気付きがある。その度に藤沢所長の経験、見えている世界に畏怖の念を覚える。




さて、今回、また久しぶりに僕愛を読み直しているのだが、はじめて「女の子目線」で読むことができた。


今までは主人公の渡辺くんの立場から僕愛を読んできたのだが、渡辺くんにアプローチされる女性の立場から、僕愛を読めるようになったのである。


これは衝撃的だった。


このような僕愛の読み方ができるようになった自分自身に対しての衝撃である。



印象的だったシーンを解説したい。




●スランプの渡辺くんのナンパシーン


以下は、スランプ中の渡辺くんが、田町駅の近くで雨宿りしている女子大生をナンパするシーンでる。


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自然な感じで声をかけているのだが、女の子の立場になって考えれば、このナンパの仕方では失敗するなと思った。


駅の近くで雨宿りしているというシチュエーションを十分に活かせていないし、アラツーの女の子に対しては「普通すぎる」声掛けなのだ。質問も多すぎる。


27歳の渡辺くんがよほど外見が良かったりすれば話は別だが、ここではこのように声をかけるのが、女の子は楽しく感じると思うし、少なくとも原作みたいに気まずくならないはずだ。




「雨の中駅まで猛ダッシュするか、もうちょっと雨宿りしようか、超悩んでるでしょ?」


「笑。はい。」


「ちゃんと毎朝、天気予報見なきゃだめだよ」


「急に雨降ってきて」


「授業終わって、これから飲み会行くとこ?」

「いえ、帰ります笑」


「駅まで入んなよ」


「ありがとうございます」


一緒の傘に入って歩き出す。


「今日、女子会じゃないんだ?」


「帰りますよ」


「慶應の学生なのに、キャンパスに友達いないの?」


「います!笑。今日は予定ないだけです。」


「なんとなく、法学部っぽいね。カバン重そうだから、六法全書とか入ってそう。」


「違います、文学部です笑」


「そっち系か!」


「そっち系ってなんですか笑」


※駅に到着


「もう駅に着いちゃったね。俺、渡辺って言います。この辺にたまに仕事でくるんだ。」


「お仕事何されてるんですか?」


「まだ会ったばかりだから言えないよ。」


「なんですか、それ笑」


「せっかくだし、電車1・2本遅らせて、そこのカフェでもう少し話さない」


「え?」


「俺が声かけなかったら、あそこでずっと雨宿りしてたんだから、いいでしょ、いこ」


「少しだけですよ」




こんな感じだろうか笑


要は、原作の渡辺くんの声のかけ方は、つまらないのだ。それから、独りよがりな感じがする。


スランプの渡辺くんに永沢さんが、「恋愛プレイヤーは、人々をいい気分にするために街に出るんだ。俺たちは、出会った女を喜ばせるためにナンパしないといけない」と解説していたように、相手の女の子を喜ばせるフレームを持って声をかけなければならない。


原作のように、相手の女の子を緊張させて、早く解放されたいと思われるような会話になってはいけない。


声をかける前にしっかりと相手の状況を観察し、楽しませる、この人ともっと話したいと思わせるように、相手目線で声をかけることが重要なのである。




●田町のカフェでAクラス女子大生をスタナンするシーン


素晴らしいシチュエーションナンパのシーンである。カフェに看護師の勉強をしに来た女の子の立場・気持ちになりきって読んでみてほしい。



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勉強をしていたら、隣の男性に突然声をかけられびっくりした。


何かな?と思ったら、「トイレに行くからパソコンを見ててほしい」と言う。


何も違和感なく、「あ、はい」と答える。とても自然な声かけだからだ。


その後、「ありがとうございました」と言って男性が戻ってくる。爽やかな笑顔だ。


彼は何をしているのかなと気になった。何やら法律関係の勉強をしているようだ。


自分の勉強が一息ついたので、カフェを出る。


すると、彼が追いかけてきたのでびっくりした。


「ここで話しかけないと、もう二度と会えないと思って……」


びっくりして、少し混乱した。その後、当たり障りない会話をして、また一緒に勉強しようと提案される。


誠実そうだし、堂々としてるし、本当に勉強しているようだったし、思わず「それなら」とライン交換した。





胡散臭さ、不自然さが無い。


このナンパは、渡辺くんが外見で足切りされてない限りは、自然と堂々とした声かけであり、成功率は高いだろう。


もちろん、女の子の状況によっては、断られる可能性もあるが、そもそもナンパは運要素が大きいゲームである。


少なくとも、俺が女の子の立場なら、この場でのライン交換には応じてしまうと思う。


信頼できそうな感じが渡辺くんからするからだ。







このように、僕愛の小説を女の子目線で読むことで、新しい学びがたくさんあった。


長谷川玲子へのボーイフレンドクラッシャーはちょっと無理があるよなと思ったり、青年実業家のエリカへの声かけの仕方はぜんぜん魅力的じゃないよなとか思ったり。


ぜひ、みなさんも女性目線で僕愛を読んでみてほしい。


新しい発見・学びがきっとあるはずだ。